初の映画ネタです。ブログタイトルにあるように、当ブログでは色々なジャンルの記事を書いていくつもりなのでその一環ということで。
まあ実際のところ、ゲオに行ってまとめて5本もDVD借りてきたし、せっかくなんで今週は映画祭りにしてしまえ!って感じでノリと勢いで書いているんですけどねw
さてさて、では借りてきて1本目に見た「メッセージ」の感想を紹介していきます。
※前半ネタバレ無し、後半ネタバレ有りでいきます。
目次
あらすじ
突如として、世界中に12機の宇宙船が飛来する。
市民らは一時パニックに陥り、各国政府はそれぞれ宇宙船にコンタクトを取ろうと試みるのだが……。
主人公はアメリカの大学で言語学を教えている女性教授で、大学での講義中に事態を知ることとなります。
宇宙船飛来の翌日に軍から派遣された人間に教授はスカウトされ、そして宇宙船の近くに設営されたベースキャンプに赴き「彼ら」との対話に挑むこととなるのが冒頭です。
大佐が生み出す緊張感が良い
あらすじだけを読むと、お話の展開がけっこうノンビリしてしまいそうに思いますよね。
自分も借りてきて1本目に見た理由として、ファーストコンタクトものはゆったり見れるし一発目にちょうどいいやと見始めました。
しかし、見始めてみると軍隊の黒人大佐が「他の国に出し抜かれる前に彼らの目的を聞き出せ!」「そんな方法を取るよりもっと近道はないのか!?」ってな風に締め切りを催促する編集者のようにうるさくも緊張感を演出してくれてるんですよ。
劇中では主人公の回想シーンが頻繁に入るのですが、この大佐の鬼催促があるおかげでバランスが取れているように思います。
そして急げ急げ!と言われてエイリアンと対峙することになっていくのですが、まあこれはネタバレても問題ないので言ってしまうと、エイリアンの容姿が典型的な火星人なんですよね。
足がいっぱいあって、身体がデカくて。まあエイリアンって言えばこんな感じだろ?っていうデザイナーの声が聞こえてきそうなね。
わかりやすい見た目をしているので、見ている人が理解しやすく優しい作りです。
また、ココらへんはけっこう早足でテンポもよく、エイリアンものにしてはすんなり見れました。
彼らとどうコミュニケーションを取るか?って段階になっても、同僚の学者と協力して良い方法を見つけていってと。順調に話は進んでいきます。
なんというか、全体的に見ていてストレスは感じませんでしたね。
構成がよく練られていて、グダる場面がない。回想シーンは人によってはメンドイなあと拒否反応を起こすかも知れないけど、自分的にはさほどという感じ。
で、エイリアンが来た、スカウトされた、対面してワオ!ってなってそれからどうするのかって話なんですけど。
ここからはネタバレなしでは厳しいので、未視聴の人はここでお別れかネタバレされても気にしないという覚悟を持ってお進みくださいw
以下、ネタバレ。
その後の展開
主人公たちはホワイトボードを用意して、エイリアンと文字での対話を試みます。
人間がホワイトボードで文字を書くのに対して、エイリアン側は手から出した墨を超能力で変化させて文字を書きます。(海外も火星人=タコみたいなイメージなんですかねw)
そうやってなんとか意思を疎通していくのですが、彼らからのメッセージは「武器を与える」という物騒なモノでした。
翻訳に誤りがあるのでは?と主人公はさらなる解読を試みようとするのですが、そうしている間にも各国で情勢は変化。
エイリアンからのメッセージは人類を同士討ちさせるためのものだとして、中国を筆頭に西側諸国がエイリアンに対して宣戦布告をしてしまいます。
主人公たちは続けて対話を試みようとしていたのですが、テレビを見て危機感を募らせた軍の一部の人が対話の場にC4爆薬を設置して起爆。
主人公らはエイリアンの機転で難を逃れましたが、国から「エイリアンの反撃があるかもしれんから撤退しろ」と命令されます。
撤退前に主人公はエイリアンに一人でコンタクトを取りに赴き、そこで「未来視の能力を与えた」と教えられ、これまでの回想シーンがすべて未来の映像だったと判明。
未来視の能力で中国のリーダーへの電話番号を入手して電話で説得し、宇宙戦争を回避して世界をまとめるのでした。
感想
回想が全部未来のシーンだったってのはマジで騙されましたw
私が素直すぎるのかもしれませんが、気持ちよく騙されたので気づいたときに「おお!」ってなりましたね。
でも同時にズルいなぁとも思いました。だって主人公の女優さん年齢わかりにくいんですもん。30代か40代かって見た目で回想シーンも肌年齢変わらないし……。
しかしまあ……回想が丸々伏線というのは、大胆なトリックで良かったです。
ほかにも良い伏線はありました。
特に宇宙人との対話中に個人を認識してもらうために防護スーツを脱ぐシーンがあったんですけど、このスーツを脱ぐことによって視覚的に問題解決に向けて前進したってのが観客に伝わりますし、スーツを脱いでから幻覚を視るのも宇宙の細菌の影響?と緊張を持たせつつ、未来視のオチに向けての伏線として機能していました。
視覚的にも精神的にも複数の意味付けがされていたのは上手いやり方だったなと思います。
いやー2時間の映画でしたけど、派手なアクションもなしによく間延びせずまとめたなって、ほんとスゴい映画でした。
最後に
と、こんな感じで残り4本の映画についても感想記事を書いていこうと思います。
新作・準新作でメジャーなタイトルばかりですが、感想を読んで気になると思った人は近所のTUTAYAやGeoでレンタルしてみてください。