『読書』ウメハラ FIGHTING GAMERS! 完結記念全話無料公開を読んだ。

プロゲーマー梅原大吾氏をモデルにした漫画「ウメハラ FIGHTING GAMERS! 」が完結を記念して全話無料公開になっていると聞き、1話から読み始めてそのまま最終話まで一気読みしてしまいました。

格闘ゲームと言えばスマブラ64ぐらいしか触ってこなかった自分ですが、この作品は格闘ゲームについて知らなくても楽しめるような「バトル漫画」になっていてかなり面白いです。

ここでは最終話まで読んだ感想をだらだらと語っていくので、まだ漫画を読んでいないという人は「ヤングエースUP」の公式サイトで読んでみてください。全話公開はいつまでやっているのか不明なので急いだほうがいいかもしれません。

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大貫晋也vsウメハラの戦いが特に面白かった

全話読み終わってから振り返ると、この漫画で一番面白かったのってオオヌキ編だと思うんですよね。

とにもかくにも、オオヌキ編ではオオヌキのキャラが異常に立っていたといいますか。実在の人物をベースにした漫画とは思えないくらいオオヌキが生々しく描かれていました。普通、人のことここまで性格悪そうに描けないですよ。作者はオオヌキのリア友なんですかね?そう思うくらいエグいキャラしてます。

それでいて、オオヌキは完全に主人公っぽいというか、ウメハラというライバルにボコボコにされて修行し、いざ立ち向かうとなるとプレッシャーを感じつつも果敢に挑みかかる。そんな憎めないキャラとしても描かれています。

もちろんキャラが立ってるのはオオヌキだけじゃありません。ウメハラのほうも飄々としたポーカーフェイスでオオヌキを返り討ちにしたりと、これがいずれプロゲーマーとして活躍する男か……と凄みを感じさせます。オオヌキ編でのウメハラはミステリアスな人物として描かれていて、これはこれでキャラが立っていましたね。

総じてオオヌキ編はひたすら読み進めたくなるような面白さがありました。漫画的な誇張表現は多いのかなとは思いましたが、別にガチガチな自伝を読まされてもあんまり面白くはないでしょうし。リアリティだとかはさほど気になりません。

あと漫画内の時間経過が早かったのも読みやすかった理由の1つでしょうね。数話のうちに何度もライバル同士の対戦が行われて、オオヌキがその度に課題を見つけてそれを乗り越えていくあたりは、安易な言葉になりますがテンポが良かったです。

2人のライバルの出会いと戦いの始まりを描いた漫画として、オオヌキ編は自分的には最高でした。

ウメハラ編に入ってからはややマニア向けな印象

オオヌキ編は最高でしたが、ウメハラ編に入ってからはお話がちょっと格ゲープレイヤー向けになった感がありました。

別に内容についていけないってことはないんですけど、実際に格ゲーをやっていないと共感して読み進められないなーというシーンは増えた気がします。

オオヌキ編ではゲーム内での出来事についてはさらっと流していたので、オオヌキのメンタルだけ追っていれば内容が理解できました。でもウメハラ編ではいわゆるあるあるネタが増えたってことなんですかね……。

ここは自分も格ゲーやってたらなぁとか、漫画を読んでいて妙なもったいなさを覚えました。格ゲーファンにとっては、あるいはオオヌキ編よりもウメハラ編のほうが内容がコアで楽しめるのかもしれません。

それと個人的にウメハラ氏の描写が全体的に薄味で、遠慮があるのかな?と疑問に思いました。タイトルに載せているくらいの作品の中心人物なんですから、もっとガンガン内面を押し出しても良かったのではと。まあ、ウメハラ氏自体がクールな性格みたいなので、漫画向けのキャラクターではないってのはわかるんですけど。もっとキャラ立てても良かったよなって思いました。

ナラケンとの最終戦は熱い

ウメハラ編が始まってしばらくはオケ屋戦など良い話もあったんですけど、基本は退屈な話が多かったです。まあ修行編みたいなパートが長かったから致し方ないのではありますが……。

でも、そういう冗長さの先に辿り着いたナラケンとの最終戦はかなり面白かったです。それまでの練習の成果を生かし、またゲームを続けることの意味などに悩んだ末の戦いですからね。作画もノッていましたし迫力がありました。

ぶっちゃけゲーム内で何が起こっているのかはさらに分からなくなってはいたんですけどね(笑)

それを越える熱量で押し切られた。終わりよければ全て良し、です。

続編は?

お話としてはナラケン戦で終わりのようですが、ウメハラ氏の戦いはこれからですし、続きは描けなくもないのかもしれません。ただ、この先を描くのは調べてみると中々難しそうですね。

理由としてはまず、最終話前の時期は掲載ペースがだいぶゆっくりになっていたとのことで、ネタ切れの可能性があります。ウメハラ氏の周りで起きた出来事は色々描けそうですが、漫画的な展開にしていかないといけないですからね。商業作品として面白いものを描けないと判断しての最終話なら仕方がありません。

あとは、漫画内での出来事が最近に近づくにつれて、現在活躍中のプロ選手を描くことになるんでしょうけど、そういったプロを描くにあたって本人の許諾を得なくてはいけなかったり、本人の許可があってもプロチーム・スポンサーの許諾も必要になる可能性があります。そこのハードルはけっこう高いんじゃないかなと。

これまでの本作の描き方からして、有名選手を出さないのは難しいですから、そういった問題もあってここで最終話ということになったんじゃないかなーと思います。(実際はどうだったのかは知らない)

出来ればプロになるときの話とか、もっとウメハラ選手のプライベートな話も読みたかった気がしますが、プロゲーマーは芸能人とは違いますから、そこまで求めるのは求めすぎだなとも思います。しょうがないね。

登場人物は実在する

漫画内で登場する主要人物は大体実際にいた人をモデルにしています。格ゲープレイヤーwikiを覗いてみると、どの人物が実在していてどのような戦績を残したのかがわかって面白かったです。また、ウメハラ FIGHTING GAMERS! の公式チャンネルのほうに、実在の選手たちが作品を振り返って対談している動画があるのでそちらを見るのもオススメです。

ちなみに漫画家志望のツトム君は架空のキャラらしいですね。当時ゲーセンにたむろっていた人々の塊とか概念とか、そういう意味合いの人物とのこと。自分は普通に作者の投影だろうなって思ってましたが(笑)

最後に

全話無料公開がなければ読まなかった作品でしたけど、この機に読めて良かったなーと思います。格ゲーは未知の領域ですからね……いまさら触るのはハードルが高いですけど、この作品を読んだらちょっとだけ興味も湧きました。

初めにも書きましたが、全話無料公開はいつまでやるのか不明です。公開期間が終わる前に読んでおきましょう!

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コメント

  1. スマブラ好き より:

    スマブラ64は取り扱い説明書に「スマブラは格闘ゲームではありません」と書かれていたので格ゲーじゃないです。

    • genda-yousuke より:

      >>スマブラ好きさん
      説明書にわざわざ書かれているってのが面白いですねw
      格ゲーじゃないとなると、アクションゲーム……になるんですかね

  2. 40代のこどおじ より:

    自分はヌキ編最初面白かったけど漫画家志望のツトムは要らないかな。
    アマゾンレビューでも2巻だけが評判悪いのもそこが原因だと思った。
    せっかくウメハラとヌキの仕上げたW豪鬼の熱い試合の途中で、影が薄い
    ツトムが唐突に登場し、二人の試合展開を台無しにするシーンとして登場。
    おそらく原作者か作画のどっちかが分からないが、格ゲーが上手い存在に
    なれなかった者の視点を入れることで、読者に共感を得ようとしたのかも
    しれないけど、だったらヒロインの白鳥でも良かった気がするな。
    それに大人や同級生がゲーム好きを否定する描写を入れることで
    リアリティを出そうとしているのは分かるけど、そこでもツトムの
    目線を入れる必要性は本当にあるのかと感じた。主人公のウメハラが
    そう思うのなら読者もついてこれるが、ただでさえヌキの友人で距離が
    あるキャラをゴリ押ししていると感じた。他にも思ったのはこの漫画は
    ウメハラを含む格闘ゲーマーはみんなキャラが立っているが、梅原の家族
    以外はほぼ必要性を感じない存在になっている。クラハシやオゴウの他に
    ヤギヌマやザンギマシーン研究所のメンバーなどは本当に良いキャラだ。

    個人的にはウメハラの中学生時代を描いた3巻から始めて、ウメハラが
    どうやって強くなっていったのか分かる構成だったらもっと売れたと思う。
    つまり1巻をZERO3編にするのではなく、ストⅡ編からやれば良かった気がする。

    1巻と2巻から見ると、ウメヌキを知らない若い世代や格ゲー界が分からない
    人たちは混乱すると思う。漫画喫茶で置かれているのを見ていたが、途中で
    本を戻す人を何度も見た。しかも2巻で読むの辞める人がほとんどなので、
    勿体無いなと思う。ハイスコアガールもそうだけど、やはり読者を物語の
    世界に引っ張る構成が出来るから、あれほど面白いと言われるんだろうな。
    ただ良さはゼロではないと思う漫画作品。長文で不満を書いて申し訳ない。