LJLは2部リーグ廃止によって、Jリーグからプロ野球になる

LoL公式サイト記事:https://jp.lolesports.com/news/

LJLの2部リーグが廃止されるとのことで、あちこちでこの話題に関する議論がされていますね。

色々と思うところはあるのですが、まず自分の意見を言わせていただくと、この改革はかなり良い効果をもたらすんじゃないかなと思います。

ここでは今回の改革によってLJLがどう変わっていくのかをざっくりと予測していきます。

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Jリーグ方式からプロ野球方式への転換

今回の改革でriot jpが目指しているのはプロ野球です。なぜそう思うのかと言うと、それはriot jpが出したLJL参加条件に理由があります。

・チームオーナーとなる法人は、日本で登記された株式会社であること
・資本金 が1,000万円以上であること
・チームオーナーとなる法人の、2018年10月以降に開始する最初の会計年度における年間売上が合同会社ライアットゲームズからの支払いを除き、5,000万円以上になると合理的に見込まれること

上の条件を見てわかるように、riot jpはオーナー企業をLoLとは別に本業を持っている企業にしようとしています。

本業を営む企業がスポーツチームのオーナーになるという仕組みは、かなりプロ野球と構造が近いです。逆にこれまでのようなチームとスポンサーはあくまで別々という仕組みは、Jリーグに多く見られる構造です。(現状オーナー企業がいそうなのはUSGとDFM?)

さて、リーグに参加するチームにオーナー企業がつくとどのようなことが起きるのでしょうか?

チームロゴに企業ロゴ・名前が入る

上の画像はシャドウバースのプロリーグから持ってきました。

改革後はこのようにLJLに存在する各チームのロゴに企業ロゴや名前が入ることが予測できます。

現時点で国内最強のDFMのロゴにもauのロゴが入るでしょう。auはDetonatioN Gamingのメインスポンサーですし、この機会を逃すことはまず無いと思います。

これまでこのような広告が無かったのは、各チームが広く浅くスポンサードを受けていたからです。オーナー企業がつくとなればスポンサー1社の占める権限が大きくなるのでこういった変化が起きると予測できます。

各チームがコンプライアンスをより意識するようになる

オーナー企業が決まり、ロゴに企業名を出すともなれば各チームのコンプライアンス意識は否応にも高まります。在留カード事件レベルの問題が起きれば、企業がより厳格な対応をするはずです。

また、ゲーミングハウスも企業イメージのために改善される可能性が高いです。企業が主体的にチーム運営をすることによるメリットはとても大きいですね。

各チームに2軍、もしくはアカデミーが創設される

各チームにプロ野球のような2軍チームを作る動きが出ると予測できます。よりプロ野球に近づけるならウェスタンリーグ(2軍リーグの1つ)のように、LoLのプロチームも2軍リーグを作るでしょう。

2軍リーグが興行として行われるかは不明ですが、おそらくオンラインのスクリム形式で行われると思います。各チームのファンも2軍選手の実力は気になるでしょうし、TwitchやAbemaあたりで試合内容は公開されるはずです。

2軍が創設されない場合は、練習生を育てるための育成機関が作られると思います。

成功は企業の取り組み次第

ここまでポジティブな予測を書き連ねてきましたが、もちろん改革の失敗も考えられます。

改革の成否を決めるのは「企業のやる気」でしょう。

入れ替え戦がなくなったことは、スポンサーになることを考えている企業にとって良いこと尽くしです。自分たちの投資が無駄になる可能性が消えたわけですから。

しかし、その状態に甘えてロクな投資をしなくなってしまえばそこまでです。企業が2軍やアカデミーを創設しなければ、リーグ全体としては2部リーグが廃止されただけという結果に終わります。

2部落ちの恐れがなく、投資もなく、新参選手の登場もなくなればLJLは衰退の一途を辿るでしょう。

改革のキッカケはDFMの躍進

自分はこの改革はDFMの躍進があったからこそだと考えています。今年のWCSでLJLは活気づき、日本におけるLoLの注目度もかなり高まっています。

riot jpにしてみれば、大手企業をオーナーに誘うならこれ以上ないタイミングだと思うんですよね。ここで企業を味方につけれれば、LJLは爆発的に盛り上がります。auやソフトバンクがスポンサーになって大規模な国内大会を開いたり……というのが現実味を帯びた話に変わります。

資本力のあるオーナーを得たチームは国内外のスター選手を集めてドリームチームを作るでしょう。逆に資本力の低いチームは若い選手の育成に力を入れて、チームから出ていかないように複数年契約を結ぶことになるかもしれません。

最後に

来年はLoLが日本で流行るか終わるかの勝負の年となります。

大手スポンサーが現れるのか、それとも誰も知らない無名企業が手を挙げてしまうのか……。各チームオーナー選びは慎重に行って欲しいですね。

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