『R6S』Wokka引退の衝撃 一方でタイミングとしてはベストだった?

野良連合の「Wokka」選手が競技プロを引退し、ストリーマーに転向することを発表しました。

Wokka選手は野良連合ESL組のリーダーとしてチームを引っ張る存在であり、Six Invitational 2019でチームを日本初の世界ベスト4進出へと導いた野良連合の中心選手です。そんな今が全盛期とも言っていいスター選手の突然の引退発表は、R6S界隈にかなりの衝撃をもたらしました。

この記事ではWokka選手の投稿した動画についての率直な感想と、引退理由についての考察を書いていこうと思います。

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Wokka選手の引退動画

前置き

動画を見る前はWokka引退と聞いて、とにかく勿体無いなという感想が真っ先に来ました。

なんたって野良連合はつい最近世界ベスト4に登りつめたばかりでしたからね。しかもチームには父背からRamu.が加入したばかり。Ramu.がチームに馴染めばさらなる高みを目指せるじゃないかと、そういった期待が掛かった時期でした。

Wokka自身の個人成績も世界大会においてチーム上位でしたし、実力的に引退というわけでもありません。チームリーダー、高い実力、人気と多くのモノを兼ね備えていたスター選手の引退故に『勿体無い』という言葉が出てくるのです。

過酷なプロ生活と報酬の少なさ

で。

そういう事情を考慮に入れた上で見たこの動画についての感想はどんなものか。

まず思うのはトッププロの練習時間はエゲつないんだなってことですね。週の休みは1日。新加入の選手がいたりすれば0日ってこともある。朝の9時から深夜2時頃までひたすら練習しなければならず、睡眠時間は4時間が当たり前。

追記:夜9時からの間違いみたいですね。あれ?余裕では……。

こういうブラックな生活を送っていたらそりゃ辞めたくもなるよと。しかも得られる報酬も大したことはないって話ですからね。

まあ睡眠時間の少なさは練習と平行して動画投稿もやっているからだろうし、報酬についてはプロシーンどうこうってよりも野良連合というチーム自体に問題がある気はします。野良連合は大手チームに比べてスポンサーが少ないので。

モチベ低下からのストリーマー転向はShroudと同じ

動画で本人も言っていたモチベーションの低下についてですが、これは海外の有名ストリーマーであるShroudが通った道でもあります。

shroudはC9のスター選手でしたが、CSGOを楽しめなくなった、モチベーションが維持できないとのことでストリーマー転向を果たしました。これは細かいところで差はあるでしょうけど大体Wokka選手と同じ理由です。

個人的にはこういうモチベが下がって引退という流れはかなり共感できます。そりゃ同じゲームを何年も続けられるわけないですよ。どんな良作ゲームも長くやっていればいずれ飽きます。さすがにプロとしてそんなことを直球で口には出さないと思いますけど、大なり小なりモチベ低下というのはそういうことだと思います。

引退時期としてはベストだった?

ここからは個人的な読みの話になりますが、Wokka選手の引退は時期としてはベストだったと思います。

まず世界大会で結果を残した直後だけあって、今なら知名度・実力共に最高の状態でストリーマーになることができます。プロシーンで通用しなくなってからストリーマーになる場合は視聴数を稼ぐのは本人のタレント性が重要になりますが、今であれば競技シーンを追っているプレイヤーもある程度は引き続きWokka選手の動画や配信に流れてくれるはずです。

先行き不安定なプロを続けるよりは、現状再生数を稼げている動画投稿や多額の投げ銭を貰えるストリーマー業に集中したくなるのも致し方ないことでしょう。

ベスト4は幕引きにちょうど良すぎた

次に引退時期としてベストだったと言える理由に、競技シーンで勝ち続けられる保証がないことが挙げられます。シージは戦術性が高いFPSですが、やはりその日の調子の善し悪しが大きく出るゲームなので次回の世界大会に出場できるのか、出場できたとして上位に食い込めるかはまったくわかりません。

世界ベスト4という結果はあまりにも出来すぎた結果でしたし、次回以降その結果を越えるのは至難です。それならいっそのこと最高の結果を出した段階で幕を引き、次のステップに向かおうというのは賢い選択に思えます。

シージ人気はいつまで続く?

最後の理由として、シージのプロシーンが今後も勢いを維持できるかという疑問が挙げられます。当然のことながらゲームには流行りもあれば廃りもあります。

盛者必衰の理。個人としてもゲームの盛り上がりとしても絶頂である今だからこそ、引退はアリな選択肢なのだと思います。

今後のWokka選手について諸々

動画の感想について大体書いたのでここからは妄想込みの話をしていきます。かなり偏見が入っているので注意です。

移籍の可能性

野良連合のESL組を抜けてストリーマーに転向するとなると、Wokka選手はもう野良連合にこだわる必要もないのかなと思います。動画のコメント欄に書いてありましたが、例えば父の背中に移籍したほうが適度にクラン戦動画を撮りつつ気楽にストリーマーが出来るのではないでしょうか。

他には国内最大手のプロゲーミングチームであるDetonationGamingも移籍先として良いですね。DNGはスポンサーが多くチームからのサポートも厚いので、配信環境の整備などはかなりスムーズでしょう。それにDNGはR6S部門を立ち上げて日が浅いので、このタイミングでフリーになったWokka選手は喉から手が出るほど欲しいはず。

解説者への道

移籍以外の選択肢として、大会の実況解説役もやろうと思えばできるのは?と思います。実況解説者の仕事はストリーマーと平行してできますし、ストリーマー兼解説者という立場にはPUBGの釈迦や、LoLの像先輩(実況)・Raizin(解説)など先駆者が多数います。

R6S界隈への影響は大きい

Wokka選手本人にはあまり関係ないですけど、Wokka選手の引退はR6S界隈への影響が大きいと思います。

特に国内トップチームの中心人物だったWokka選手が報酬の少なさに不満を述べたのは、下位チームのプロにとっても一般視聴者にとっても衝撃的でしょう。

「え、頑張ってもあんまり貰えないんだ?」ってなりますし、上を目指すことの意義が薄れます。これは自分としても本当に意外でした。格ゲーやLoLには負けるにせよ、シージはまだ食えるほうのゲームだと思っていたんですよね。上で野良連合はスポンサーが少ないと書きましたが、それにしても……っていう。

今回の件でシージのプロ界隈の規模は底が見えてしまった感があります。FPSゲームが興行として成功を収めるにはまだまだ先は長そう……。

最後に

Wokkaが今後選手として復帰するか否かについてはわかりません。本人が語っていたようにモチベが戻れば復帰もありえるでしょうし、戻らなければストリーマーに専念していくでしょう。

今後の野良連合は勝ち続けられるのか、Wokkaはストリーマーとしてどう変わっていくのか。それぞれどうなっていくのかは気になるところです。

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