シーズン1からfinalシーズンまで見終わったので感想を書いていきます。
ネタバレ不可避なので、ブレイキングバッドがどんな作品か気になる人は前に書いた記事を読んでみてください(笑)
目次
ブレイキングバッドが習慣となった一ヶ月半
さて、ブレイキングバッドは全62話の長編ドラマシリーズでした。自分は毎週Geoに行って、毎回2話入りのDVDを5本借りて見てたんですよね。もはや習慣のように借りていたので、それがなくなるのは少々寂しい気もします。期間としては一ヶ月半って短い間だったけど(笑)
ブレイキングバッドは映画ではなくドラマなので、けっこう描写に間が多いのが印象的でした。だから作業しつつ横で流したりもできましたし、実際ネットサーフィンしながら見ていた時間はかなりの割合になります。
とはいえ、物語の終盤に向かうに連れて登場人物に感情移入してしまって、流し見はできなくなっていきましたね。
好きなキャラクターはガス・フリング
どのキャラクターも魅力的なのがブレイキングバッドの良いところですね。ここで言う魅力的というのは、実際に近くにいたら仲良くなれそうとかいう意味ではないです。どいつもこいつも一癖も二癖もあるので、まず会いたくはありません(笑)
あくまで物語のキャラクターとして、どいつも良いキャラしているんですよ。いわゆる捨てキャラがいなくて、どの人物もそれなりに掘り下げて役どころを用意している。それがブレイキングバッドの凄いところでもありました。
で、そんなキャラの中で一番魅力的に思えたのがガス・フリングです。
作中では表でチキン屋の経営者として、裏で麻薬帝国のボスとして活躍した彼でしたが、その顔の使い分けと悪役モードのときの冷酷さがめちゃくちゃ良かった。こんなに怖い悪役は映画・アニメ・ゲーム含めてもそうそう見れません。
というか、自分がこれまで触ってきたコンテンツの中で一番怖い人物はガス・フリングだと思います。冗談抜きでこんなに怖い悪役はいないですね。偉そうにしていたり、ぱっと見の残虐行為を働く悪役はいっぱいいますけど、ここまで利益と損益を量りに掛け、そして冷徹に悪事を働くキャラは中々いませんよ。
ドラマという長尺の恩恵もあるのかもしれませんね。無言でこちらを推し量るように見るガス・フリングの不気味さはドラマという形式だからこそ光っていたように思います。
途中からウォルターには共感できなくなっていった
主人公のウォルターですが、正直シーズンの途中から共感できないキャラになってしまった感がありますね。
特にガス・フリング殺害後のウォルターを見ていると、どうしてそんなに仕事にこだわるんだ?って疑問が常に湧いてきますし、ジェシーの言うとおりに金もらって満足してくれと。
別に好きなキャラが殺されたからスネているわけではなく、ほんと終盤の先生は仕事に対する執着、帝国建設に対する熱意が理解不能です。
これは解説サイトに載っていた考察なのですが、ウォルターはそれまで殺してきた人物の性質を受け継いでいるらしいです。
記事を読んで割と納得できました。たしかにウォルターは殺人を犯すたびにどこか変わってしまっている。ガス・フリング殺害後にウォルターの性格が大きく変わってしまったように思えたのは、それだけウォルターがガスに影響されたからなのでしょう。
ウォルターにとって、ガスは裏社会の象徴のような人物ですし、初期の頃は普通にガスのことをビジネスパートナーとして尊敬していたと思います。まあジェシーが諸々でキレて台無しにしてしまうのですが……。
そんなガス・フリングを殺したことでウォルターが怪物になってしまったのは、完璧に理解はできませんが腑には落ちます。
ハンクとゴメスの死で物語の終焉を感じた
終盤にハンクとゴメスが殺されてしまったのはかなりショックでしたね。この2人は生き残るだろうと思っていたので完全に意表を突かれました。
ハンクはウォルターにとって絶対に妥協できない「家族」の1人。その1人を消すことでウォルターを丸裸にする展開は「これからどうなるんだ?」って気持ちを高めると同時に、瞬間的にブレイキングバッドが物語としての終わりに向かっていると意識させられました。
最後に
語れる内容はいくらでもあるのですが、そこまで新鮮な視点でもないので胸にしまっておきます。ブレイキングバッドは考察サイトがいくらでもあるので、そういうサイトを巡るのが本当に楽しいです。
ちなみにブレイキングバッドを見ていて物語後半に行くほど感情移入の度合いが強くなっていって、正直、見るのが辛い部分もあったんですよね(笑)
でもラストまで見て本当に良かったと思います。スピンアウトのベター・コール・ソウルも気になっているので、ブレイキングバッドを見た後の寂しさみたいな感情が薄まったらまたGeo通いを再開しようかなと思います。
コメント
ちがう
ウォルターは日頃から無力感を感じていた
そんな時にメス生成で大金を稼げる事を知った彼は正に水を得た魚だった
彼はその全能感に溺れひたすらに腕を振るった
いつしか家族を口実に使う様になった
善悪を判断出来なかった男の哀れな物語