『感想』マジカミ体験版 ペルソナ5風のフラッシュエロゲ(総製作費12億)

最近ネット広告でよく宣伝されていた「マジカミ」の体験版を遊んでみました。(公式サイト)

正直、所詮はブラウザエロゲーだろうと舐めていたんですが、あり得ないレベルでクオリティが高かったのでエロゲに抵抗感のない野郎ゲーマーは触ってみても良いと思います。

この記事ではマジカミの紹介と、今後マジカミがどう展開していくのかなーといった予想を書いていきます。

リリースから12日後の感想は↓

製作費12億はどこに消えたんですかね……?
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OPムービー

普通、ブラウザゲームやエロゲのムービーって立ち絵素材を使いまわしての省エネ仕様になることが常なんですけど、マジカミのムービーはしっかりアニメーションで作ってるのが凄いです。

予算規模のデカさを見せつけてきます。下手するとそこらへんの低価格エロゲの総予算分をOPムービーだけで使ってるんじゃないですかね。実際いくら掛かっているかはわかりませんが。

全体に漂うペルソナ5感

このゲームをプレーしてみてまず思ったのは、なんか色々とペルソナ5っぽいな~ってことです。メニュー画面のデザインだったり、戦闘システムだったりと随所でペルソナシリーズの雰囲気が出ています。いわゆるオサレ演出が凄い。エロ要素さえなければ普通にコンシューマゲームですよ、これ。

メニュー

戦闘

主人公の仮の姿(モルガナ……?)

シナリオはアンチ魔法少女系

舞台は東京、渋谷。
それなりに退屈で、それなりに楽しい
普通の日常を消費する少女たちが居た。
そこに突然現れた「悪魔」と呼ばれる敵と、
黒猫のようなもの。
黒猫は少女たちに新たな力を与える。
それは新たな可能性を呼び寄せる力―
それは自らの有り様を選び取る力―
可能性の力を借りて少女たちは戦う。
世界と自らの未来を選び取るために。

シナリオの展開は「魔法少女まどか☆マギカ」以降流行ったアンチ魔法少女ものです。

主人公は事あるごとに前世の記憶的なものを思い出して「うっ……頭が……」ってなりますし、ヒロインたちは「魔法少女たーのしー」と不気味なくらい脳天気に悪魔を倒していきます。おそらくそのうち魔法少女というシステムには裏があって……とブラックな展開になるのでしょう。こういうお話の展開はもはやお約束化しているのでまあそういうものだと思って楽しむ感じです。

総製作費は12億

総製作費は12億らしいですね。PCエロゲーの「まじこい」が制作費1億で話題になったのに12億ってもう途方もない額です。(これとは関係ないけど、調べたらつい最近overdriveがクラウンドファンディングで1億集めたらしいです)

問題になるのは製作費がどこに注がれたかって点なんですけど、これはおそらく3Dモデルでしょう。日常パートでヒロインたちが会話をするときに3Dモデルがかなり動きます。ここらへんのクオリティの高さがコンシューマゲームっぽさを高めています。

3Dモデルへの投資は成功するのか、失敗するのか

マジカミはクオリティが高くて力の入ったゲームだとは思います。ただちょっと気になるのが、アイドルマスターのようにキャラクターのダンスを売りにするなら3Dモデルに注力するのもわかるんですけど、ターン制バトルの今作で3D要素ってそんなに金を使うべき部分なんでしょうか?

費用対効果の面でエロゲーに3Dモデル投入は過剰なんじゃないかって気がします。エロゲユーザーが求める部分からはズレてるんじゃないかなぁと。

ただ、3Dモデルを使っているおかげか戦闘パートはけっこう面白いんですよね(笑)

そこらへんのブラウザゲームの戦闘って、チビキャラがワイワイやるような安っぽいものばかりでやってられない感じなんですけど、マジカミの戦闘はかなり遊びやすいです。やってることは基本的にペルソナと変わりませんし。

マジカミが流行ったらチビキャラバトルが廃れると思うので、その点でマジカミには流行って欲しいです。

原画家は1人?今後の展開には限界がありそう

個人的には原画家が一人だけってのが気になっています。(原画家が複数人だったら自分の目が悪い)

というのも、他のブラウザエロゲーって原画家をいっぱい使って人海戦術でHシーン数を増やしてガチャの弾を用意してるんですよね。総製作費12億を回収しようと思ったら相当稼がなきゃいけないはず。そこらへん原画家が一人だと限界がありますし、アップデート頻度にも影響を及ぼしそうだなと思います。

最後に

マジカミはフラッシュエロゲとしては類を見ない大作ゲームです。このゲームが成功するかコケるかで今後のブラウザエロゲ界隈の展開が変わってくると思うので、正式配信後に遊ぶかどうかはわかりませんが様子は見ていきたいですね。

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