PUBG GIRLS BATTLEが過疎主と売れないアイドルたちの宣伝の場と化している件について

PUBGがリリースされてからはや一年と半年が経とうとしている。

PUBGはPCゲーム界隈でバトロワを流行らせただけでなく、歴代のオンラインゲーム同時接続数記録を更新するなど多くの偉業を成し遂げてきた。日本でもかつてないほどのブームを呼び、PUBGのプロチームが数多く誕生したのは記憶に新しい。

これまでまさしく破竹の勢いで進撃してきたPUBGは、まず間違いなくゲーム史に残るゲームだ。

しかしPUBGは今、大きな苦境に立たされている。半年で平均同時接続人数は半分以下にまで落ち込み、Twitchの視聴者数ではライバルのFortniteに3倍以上の溝を開けられてしまったのである。

こうなってしまった理由は、ゲーム性やチート対策の不備などいくらでも考えられる。かくいう私も、チーターの多さに嫌気が差してPUBGから離れてしまった口だ。

この記事を読んでいる人の中にも、同じ理由でPUBGから去っていった人がいるかもしれない。あるいは、スクリムに参加するなどしてチーターを避けながらPUBGをプレーしている人もいるのだろうか。

……しょっぱなから話が脱線してしまった。何が言いたいかというと、この記事はPUBGを辞めた人間が「PUBG GIRLS BATTLE」の大会ページを見て思ったことを個人的に考察してまとめたものである、ということです。はい。

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PUBG GIRLS BATTLEとは?

公式の説明文

本大会は日本最強女子プレイヤーを決めるオンライン大会です。
 
各試合で見事ドン勝できれば自己PRタイム獲得。DMMPUBG公式配信チャンネルで多くの人に自分の配信チャンネルやSNSなどを宣伝することが出来ます!
  
今大会からは前回よりも更にパワーアップし、SOLOモードの試合だけではなく、DUOモードでも試合が実施されます!
   
SOLOモードとDUOモードではそれぞれ順位が集計される為、上位入賞のチャンスも二倍に!?
   
最高のパートナーを見つけて、奮ってご参加ください!
   
引用元:http://pubg.dmm.com/news/detail/3605

女子プレイヤー日本一を決める大会であり、自己PRの場でもあるというのが公式の説明だ。

つまり、意訳すると女性配信者を集めてキャッキャウフフしよう!って大会である。

参加者の配信ガチ勢率が凄い

大会ページには各参加者の配信チャンネルとTwitterリンクが貼られている。

ちなみに、大会の参加条件には以下のようにある。

・大会募集開始日より過去1年以内にストリーミングの経験があり、その際の録画(アーカイブ)などが確認できること
・大会当日、配信遅延をかけた状態での試合のストリーミングが可能であること

こういったストリーミングの条件は、PUBG JAPAN SIRIES(プロチームの参加する大会)でも適用されている。なので配信環境を要求すること自体は自然だ。

しかし、大会参加者を見てみるとそのほとんどが日常的に配信を行っている方々。ようは配信ガチ勢なのである。しかも大会参加者は招待枠込みで最大80名。

このように本大会は決して最強プレイヤーを決めるものではない。わざわざ指摘するのはあまりに野暮だと思ったが、後半に続く考察の前提として一応触れさせていただいた。

女性配信者を集める意図は?

女性配信者を集めて大会を行う意図は何なのか?

この疑問に対して個人的な考察を記していこうと思う。

まず考えられるのは、PUBGの女性プレイヤー比率の向上を狙った宣伝であるということ。おそらくこうした女性限定の大会を催せば、効果のほどはわからないが女性プレイヤーは増えていくと思う。しかし、これはあくまで副産物的な理由に過ぎないだろう。

おそらく本大会の真の目的は、PUBGの配信界隈を盛り上げるためとアイドルの宣伝にある。

以下にそれぞれについて考察していく。

配信界隈を盛り上げたいPUBG

昨今のTwitch視聴者数を見ていれば、PUBGが配信界隈で勢いを失っているのは誰にでもわかる。それほどfortniteにつけられた差は大きい。おそらく今後も視聴者数が逆転することはないだろう。

また国内ではPUBG人気の火付け役と言えようDETONATORの配信者、StylishNoob氏がPUBG引退を宣言してしまった。(StylishNoob氏は私のPUBG購入のキッカケを作ってくれた人物でもある)

ほかの配信者も多くがFortniteに移行したり、PUBGを辞めてしまっている。そして今も残っている人気配信者の多くはPUBGを職業としているプロがほとんどだ。

そんな閉塞した配信界隈を変えるために、女性限定大会をを開くのは理に叶っている。女性配信者には一定のリスナーが付いているし、配信者側としてもこのような大会は配信や動画のネタになることだろう。

配信が盛り上がればソフトの販売も盛り上がる。配信の勢いを取り戻したいPUBGと人気が欲しい配信者のまさしくwinwinの関係で生まれたのが「PUBG GIRLS BATTLE」なのだ。

アイドルの宣伝をしたいDMM

「PUBG GIRLS BATTLE」にはゲストとしてアイドルが招待されている。目的は大会を盛り上げるためと説明されているが、それならPJSにもゲストを招いていいはずだ。

しかし、現実にはPJSは解説者とキャスターの2人1組態勢が続いている。なぜか?それはPJSが本家PUBG支配の大会だからだ。PJSは優勝チームが世界大会へ出場する権利を得るなど本家との関係性が深すぎる。そのためDMM独自の色を出しにくくなっているのである。

だから、本家運営と関わりのない「PUBG GIRLS BATTLE」という大会を催して、DMMの呼びたいアイドルをゲストにしているのだ。女性限定大会というのも、男性リスナーにアイドルを宣伝するための環境作りの一環なのだろう。

すべてがwinwinの素晴らしき世界

「PUBG GIRLS BATTLE」は誰もが得をする大会だ。本家PUBG運営は配信界隈を盛り上げられるし、DMMはアイドルの宣伝が出来る。配信者は大会ネタで動画を作れることだろう。誰も損をしない素晴らしい仕組みだと思う。

大会は2018年8月19日に開催される。興味がある人は当日に配信を覗いてみてはいかがだろうか?

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